ジョリー・シャンパーニュ Joly-Champagne （RM）

シャンパーニュ地方、ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌ地区は谷が多く湿度が高い為、霜害も受けやすい環境です。その為、遅い開花で収穫が早く、病害にも強いブドウ品種、ムニエが多く使用されています。また当地の粘土質土壌にも適している為、栽培比率は、ほぼ8割を占めています。

ジョリー・シャンパーニュは1880年に設立された5世代続く家族経営の生産者。現当主レミーの祖父母によって1954年からレコルタン・マニピュランとしてブランドを立ち上げました。最近ではアヴィズでワイン造りを学び、学校を卒業した子供達、オーレリアンとマキシミリアンも加わり、一家でワイン造りを行っています。畑はトロワシー、ヴェルヌイユ、マレイユ・ル・ポール、シャティヨン・シュル・マルヌの4つの村に分かれており、合計15haを所有。畑は70個の小さな区画に分かれています。畑の環境には常に配慮しており、15年前から除草剤の使用を止めています。ブドウは健全で無傷なものを厳選して使用する為に、全て手摘み。収穫期に収穫人を50人程雇いますが、品質管理を徹底する為、収穫ブドウの重量単位での報酬支払いはせず、時間単位で報酬を支払っています。収穫後はその日のうちにプレスをして新鮮な果汁を造ります。

醸造に関しては、60年前の伝統的なバスケット・プレスと呼ばれる木製の垂直式圧搾機を使用し、ブドウの品種ごとはもちろん、区画ごとでも圧搾を分けています。高品質の証として殆どの工程が手作業で行われており、ルミア―ジュも一部手作業です。です。レコルタン・マニピュランとしては珍しくデコルジュマン用の機械も所持している為、ブドウの栽培から加工まで全て自社のみで行うことが可能です。シャンパーニュは、販売される前にセラーで最低18ヶ月～3年間保管されています。シャンパーニュの酵母や研究・販売する調査機関のエノログなど、シャンパーニュの玄人の間でその高い品質が絶賛されています。

柔らかな味わいのシャンパーニュがお好みの方におススメの生産者です。