アヴァン・ギャルド・アンジュ・ルージュ AVANT-GARDE Anjou Rouge

ヴイニョーブル・ルコワントルは、フィネス、エレガンス、バランスをモットーに長期熟成可能な傑出した極甘口貴腐ワインをはじめ、隠れた極上のロワールワインを手がける家族経営の良心的なビオ生産者です。良心的というのは、弊社のインポーターとしての当時の特性を良く理解してくれており、良作年1989年のカベルネ・ダンジュ（この年はカベルネ・ソーヴィニヨンの出来が素晴らしく、100％カベルネ・ソーヴィニヨンで仕込み）を現地セラーで15年以上保存。2006年に仕込み当時とほぼ変わらない価格でリリースしてくれたことがあったからです。その貴重なロゼワインは入荷時、日本のトップソムリエの方々に絶賛され、結果として弊社のインポーターとしての評価とアンジュ・ワインの評価を高めてくれました。

ルコワントル家は世界遺産にも登録される城を中心に広がるAngers（アンジェ）の南のレイヨン川沿いで、1799年に遡る長いワイン造りの歴史（220年以上！）を持っています。コトー・デュ・レイヨンはレイヨン川沿いの日当たりと風通しの良い丘陵地帯にあります。レイヨン川に流れ込む多くの小川によるミクロクリマの恩恵を受け、良質なブドウが収穫されます。1890年頃に現当主の曾祖父が現在のブランド名にもなっているセラーを完備したシャトー・ラ・トマズを建設。ワイン造りが本格化します。その後、同一敷地内にドメーヌ・ドゥ・ピエール・ブランシュと呼ばれる醸造設備を備えた、より大型のセラーを建設（1999年改修）し、所有畑の区画ごとに適したブドウを栽培、バラエティ豊かなワインを最高の状態で醸造しています。

現当主はシリル・ルコワントル（Cyrille Lecointre）氏。彼はブドウの栽培と健康状態に特に注意を払っています。2017年はビオロジック認証をラベルに付けた最初のヴィンテージとなりました。伝統に培われたすべてのノウハウを注ぎ込みワイン造りにあたっていますが、醸造に関しては、今でも父のヴァンサン・ルコワントルの専門知識の恩恵を受けています。ヴィンテージの特徴を尊重しながら、ブドウのポテンシャルを最大限に活用し、個性豊かなロワールワインを生み出しています。